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投資に役立つエクセル関数講座 その6  ボリンジャーバンドを学ぶ

これから、Excel関数講座 その10まで、統計学の世界へ寄り道します。
目的は指標のひとつ、ボリンジャーバンドを理解することです。
 
ボリンジャーバンドは標準偏差を使っているので、統計学を学ぶのが理解の近道です。
 
ボリンジャーバンドは、移動平均線にそのときの標準偏差を差し引きしたものになります。
値動きの変動の幅をあらわす指標ですね。
 
そのため、市場がまるで動いていなければ、変動の幅も小さくなり、激しく動いているなら上げ下げの幅も大きくなります。
ボリンジャーバンドの計算式は次の通りです。
 
   ○日ボリンジャーバンド = ○日移動平均 ± ○日標準偏差 × △倍
 
標準偏差という言葉がでてきました。エクセル関数では、STDEVPを使います。
 
標準偏差×△倍の△には、1・2・3……といった数値を入れていきます。
こうしてできあがったグラフは、次のようなグラフになります。
 
ボリンジャーバンドのチャート
 
時間軸1〜6のあいだは、なだらかな動きをしています。
そのため、平均値からのブレ(ばらつき具合)は、小さくなっています。
その後、7〜11のあいだは、価格が急激に、値下がりしたため、平均値からのブレも大きくなっています。
 
●ボリンジャーバンドの考え方
 
ボリンジャーバンドは、株や日経平均先物などの投資に、どう生かせばいいのでしょうか?
この指標を利用している投資家は、次のように利用しています。
 
値動きは基本的に、ボリンジャーバンドの内側で推移する。そのため、ボリンジャーバンドを突き抜けるような動きをみせれば
その方向へポジションをとる。
 
・+2σを上方ブレイク……市場は急騰。買い方針。
・−2σを下方ブレイク……市場は暴落。売り方針。
・サポートラインやレジスタンスラインとして使う。
・移動平均線をロスカットラインとして利用する。
※σはシグマと読みます。標準偏差のことです。
 
●標準偏差とは?
これから標準偏差とは何か、という問題に取り組みます。
 
標準偏差とは「ばらつきの大きさ」を表します。
たとえば、
 4 4 7 10 10 
 3 7 7 7 11
という、ふたつのデータ集団のどちらが「ばらつき」が大きいかと問われたときに即答は難しいものです。
そんなときに、「ばらつきの大きさ」を表す標準偏差を用いると、大変便利になります。
 
標準偏差を学ぶには、統計学でよく出てくる、合計を表すΣ(シグマ)を理解しておいたほうがいいでしょう。。
 
まず、なぜ合計をだすときに、Σ(シグマ)という記号を使うのか、という疑問から解決します。
 
エクセルで合計を算出するときに使う関数式は何でしたっけ? SUM関数ですよね?
足し算のことを英語で、summation といいます。そのSUMです。
 
このΣ(シグマ)という文字は、ギリシャ文字です。
 
アルファベット:ABCDEF〜Z
ギリシャ文字:ΑΒΓΔ〜Ω(アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、イプシロン〜オメガ)
 
さて、Σ(シグマ)というのは、アルファベットでいうSに対応しています。つまり、合計を求めるSUMの頭文字をギリシャ文字
で表していたわけです。これで、なぜΣ(シグマ)を使うか理解できました。
 
ついでに、なぜギリシャ文字を使うのかということに触れておきます。
 
統計学の世界では、全体を占めるデータをすべて算出することは不可能なため、無作為にいくつかのデータを抽出して、
その特徴から全体を推測しようとします。あくまでサンプルとして取り出したデータのみに言えることで、本当のところは
分からない。神のみぞ知る、と考えます。そうしたわけで、ギリシャ文字を使うそうです。
(この説は、こじつけっぽい気がしますが……)
 
 
では、続きはエクセル関数講座 その7で解説します。
 
 
 
 
 
 
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